私がこれまで多重債務等のお仕事をさせていただいた中で特に重く受け止めている点は,多重債務や借金,貧困や生活困窮の問題でご相談に来られる方のうち,実際に「死」(自死)を考えられた,あるいは現在考えている方が少なからずおられるということでした。

ご本人にとっては大変深刻で,どうしたらよいのか分からない,この先の展望もまったく見えない状態で絶望の淵に立たされてのことだと思います。

また,借金ほか様々な事情によりうつ状態にある方も少なからずおられました。

そしてそれらの方々の多くは他に相談できる方がなく,ご自身一人,あるいはご家族だけで悶々と考えられているという現実でした。

私がそうした方々にお伝えしたいのは,ご相談に行ってくださいということです。

平成15年,大阪・八尾市でヤミ金の過酷な取り立てが原因で3人の方が心中をするという大変不幸な事件がありました。

この方々は本当に死ななければならなかったのでしょうか。

ヤミ金は犯罪者集団で,違法な取り立ては刑事・民事において厳しくその責任を問われるべきものです。もちろん言われるままにお金を渡す必要なんかまったくないのです。

また現在では,原則として最初に交付を受けたお金(元金分)についてすらも返す必要がありません。今まで支払ってしまったお金についてもすべて返してもらうことができます。これは最高裁判所の判決で確定しています(最高裁判所第三小法廷 平成20年6月10日判決)。

これがヤミ金についての本当のことです。

何処かにご相談に行って下されば,そして本当のことを知って下されば,この方々の命は繋げたかも知れないと思うと残念でなりません。

 
借金についても同様です。

平成18年2月,サラ金から借りたお金が返せずに,それを苦に北海道で自ら命を絶った方がいらっしゃいました。しかし,後から調べてみたら過払いだったのです。つまり本当はすでに全額の弁済を済ませており,それどころか払いすぎていたのです。

サラ金業者の言われるままに債務があると信じ込み,業者の架空請求によってどうして自らの命まで犠牲にしなければならないのでしょうか。

本当のことを知ってさえいれば,それを教えてくれる人に出会っていれば,最悪の事態にまでは至っていなかったはずです。

このようなことは絶対にあってはならないことです。


また現実問題として,たとえ多額の負債を負っているという事実があったとしても,借金の問題は法律上所定の手続きを踏めば必ず解決できるものです。 

私がお伝えしたいのは,自ら死を選択する前に相談に行って下さいということです。

司法書士や弁護士,市区町村役場や消費者センター等へ行ったり電話をしたりして,ぜひ相談をして下さい。

その相談から何らかの解決の糸口が見つかることもあるはずです。

あなたの知らないこともたくさんあるのです。

今の状態が答えではないということです。

一人で答えを出さずに,どうぞ勇気を持って相談しにいって下さい。

 

多重債務やヤミ金の問題,その他貧困や失業,病気,家族の問題,心のお悩み等々,

それらは時に人ひとりの命に直結していく大変大きな問題だと思います。

現在「死にたい」と考えている方の多くは、実は死にたいのではなく、生きるのが辛いということなのではないでしょうか。

本当は、死にたくはないのです。

生きていくのが辛いだけなのではないですか?

 

「命を大切にしよう。」

「死ぬ気になれば何でもできるよ。」

「生きていればいいこともあるさ。」

私は人格者でもなんでもありませんから,そのような言葉を簡単に発することはできません。

またそれを言ったところで,今のあなたの心に届くのかどうかも分かりません。

ただ空虚に響くだけかもしれません。

しかし現在私が司法書士として確かに言えることは,ご相談に行って下さいということです。

いま死を考えている方へ

どうぞご相談に行って下さい

何かが変わっていくかもしれません

今の苦しい状態がずっと続くわけではありません

以上が私からの切なる提案です。

「光」はもう、あなたのすぐそこまで来ているかもしれませんよ。

司法書士 五十嵐 正 敏 

 

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