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サンドウィッチマン伊達みきおさんの後輩芸人 田中光さんが次のようなエピソードを明かしています。
事務所の洗面所のドアを開けたら、手洗い場を綺麗に拭き上げているサンドウィッチマン伊達さんがいた。
「まぁ、たまにしか事務所来ねぇからこれくらいはな。変なとこ見られちゃったなぁ」
と照れ臭そうに言った。
なんてかっこいい先輩なんだろう。
なんかほっこりします。
善行は、誰にもわからないように、誰にも見られないように、コソっとやるからかっこいいのです。
伊達さんは不覚にも見られてしまったわけですが、そのときの「返し」がこれまたほっこりします。
人柄があらわれています。
とかく人間というものは、なにか善いことをした時には、それを誰かに認めてもらいたい、誰かに褒めてもらいたい、誰かから感心されたいといった感情を持ってしまうものですが、それではせっかくの善行が半減してしまいます。
これ見よがしに行っていればなおさら、周りの目は冷ややかでしょう。
なぜならその善行には「自分の都合」というものが見え隠れしているからです。
結局それって人の為? それとも自分の為?
と問われたときに、「自分の為」の要素が混在していると、その善行は「偽の善行」ということになってしまうからです。
以前、「見返りを求めるところに美は生まれない」というところでも触れましたが、「一つ善行をする度にどんないい事があるかな〜」などと見返りを期待するのは卑しい心です。
善行というのは、何も見返りを期待しない、無私の心でしてこそその意味があるのです。
そこに少しでもお返しや見返りを期待したとすれば、その行いは「投資」であり、善行らしく見せかけた悪行ということになります。
そしてそれは、見るだけで悪行とわかる単純悪よりたちの悪い悪行といわれます。このことをしっかり心得ておかなければなりません。
伊達さんは人間ができているので、おそらく無意識の中で「こっそり」と拭き掃除をしていたのでしょう。
「宝鏡三昧」(ほうきょうざんまい)というお経があります。
これは主に曹洞宗であげられるお経ですが、その末尾に、
“ 潜行密用は、愚のごとく魯のごとし ”
という言葉があります。
仏の「行」いは「潜」んで秘「密」裡に、ただただ「愚」直に実行すべし、という意味です。
私はこの言葉が好きで、日ごろの行いのよすがにしています。
わかりやすく言うと、「行」というものは、悟り臭さを忘れた行動にこそ親和的であり、人から見られないところでの行い、誰にも知られることのない行い、そういった行いを愚直に行っていくことである。この「愚直」こそ自己主張を離れることであり、そこで初めて角が取れ本物になっていくのだ、ということです。
これは仏道に限らず、すべての「善行」に置き換えてみても同じことが言えるでしょう。
善い行いというものは、誰にもわからないように「こっそり」行うところに本当のカッコよさが宿ってくるということです。
後輩芸人田中光さんは、このカッコよさを伊達さんに観たのです。
令和三年師走
司法書士・特定行政書士 五十嵐 正 敏
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